1948〜1950 朝ドラ「ブギウギ」主人公【ブギの女王!笠置シヅ子:ヒットメドレー】戦後日本復興のエネルギーの象徴!
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 Published On Oct 20, 2023

戦後日本復興のエネルギーの象徴!ブギの女王:笠置シヅ子!
2023年秋スタートのNHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』は、彼女をモデルにしています。
【ブギの女王!笠置シヅ子:ヒットメドレー】歌詞付
『東京ブギウギ→ジャングル・ブギー→銀座カンカン娘→買い物ブギー』

『すきっ腹の国民をひっぱたく』
「わてかて腹へってた」と、その頃を語る笠置シヅ子・・・
昭和23年度の所得額が200万円で、女性ナンバーワンになったものの、なんせ「食糧」がない。
しかも夫に先立たれ、赤子のヱイ子を抱えての舞台生活。
一曲すむたびに楽屋で、おっぱいを飲ませては、また舞台へ。うたプラス苦闘の生活・・・人柄。
それが人気を呼んで、政・財・学界の人達に愛され、ラクチョウ(有楽町)やハマ(横浜)の「夜の女」たちに「ねえさん」と慕われた。
『東京のうた その心をもとめて』昭和43年・朝日新聞社刊より

『東京ブギウギ』0:06
作詞:鈴木 勝/作曲:服部良一/歌唱:笠置シヅ子
「青い山脈」「リンゴの唄」などと並んで、戦後の日本を象徴する曲として有名。
1948(昭和23)年1月に「東京ブギウギ」がリリースされるまで、日本人にとっての大衆音楽=流行歌は、歌詞とメロディによる情緒的な体験がほとんどでしたが、「東京ブギウギ」の登場で、誰もがブギのリズムに心をウキウキさせ、リズムに身を委ねる楽しさを知りました。
笠置シズ子のパワフルな歌唱、ステージ狭しと歌い踊るパフォーマンスは、戦後ニッポン復興のエネルギーの象徴!
職場のデイサービスでも大合唱!
映像は、1947年12月30日に公開された東宝の正月映画「春の饗宴」より。「新馬鹿時代」の山本嘉次郎がみずから製作、シナリオ、演出を担当する正月作品で、音楽担当はもちろん服部良一。
1947(昭和22)年、笠置シヅ子の最愛の婚約者=8歳年下の吉本穎右(吉本興業の創業者・吉本せいの子)が急逝。その悲しみのさなか、長女を出産。結婚を機に引退を決意していましたが、それも叶わずに生きていくために再びステージに立つ決意をしました。
そこで戦前からの音楽のパートナーであり、彼女の実質的なプロデューサーでもあった服部良一にステージへの復帰の決意を伝え、「先生たのんまっせ」と依頼。服部は笠置シヅ子の再スタートを応援するために、リズミカルなブギウギのスタイルで明るい調子の曲を作曲。それが「東京ブギウギ」でした。
レコード、ステージ、そして映画。一躍時代のスターとなったブギの女王・笠置シヅ子は、この時33歳。生まれたばかりの乳飲児を抱えて懸命に生きるシングルマザーでもありました。

『ジャングル・ブギー』4:04
作詞:黒澤 明/作曲:服部良一
1948年(昭和23年)4月27日公開の映画『醉いどれ天使』(東宝製作・配給)の劇中歌として使われ、黒澤監督自らがこの歌の作詞を担当しました。笠置シヅ子も「ブギを歌う女」として出演し、三船敏郎や木暮実千代らが登場する酒場でのダンスシーンで自ら歌い踊っています。同年シングルレコードも発売され、その“吠える”ようなパンチのある歌声が日本中に響き渡りました。
【訂正】動画4:30 のテロップは間違いでした。
正しくは・・・
映像:1949年8月16日に公開
島耕二監督『銀座カンカン娘』(新東宝)

『銀座カンカン娘』4:40
作詞:佐伯孝夫/作曲:服部良一
1949年4月に発売された高峰秀子のシングル。
1949年8月16日に公開された映画「銀座カンカン娘」(新東宝)の主題歌であり、劇中で笠置シヅ子も歌っています。
終戦後間もない時期の銀座を舞台にした音楽映画で、「リンゴの唄」や「青い山脈」とともに、終戦後の焼け野原の日本に元気を与えました。

『買物ブギー』6:05
作詞・作曲:服部良一(作詞は村雨まさを名義)
1949年(昭和24年)の日劇ショー(サンデー毎日主催)のために作られ、翌昭和25年6月15日発売の笠置シヅ子の歌。現代風にいえば、大阪弁の「ラップ」!
当時ちょうど入院していた服部を笠置が見舞い、新曲を頼まれた服部が頭に浮かんだのが上方落語の「無い物買い」・・・
立て続けに歌う複雑な歌詞に、流石の笠置も「ややこし、ややこし」とぼやいたのを、服部が面白がって急きょ曲に取り入れたそうです。
軽快なテンポで40品目の品物を歌い並べ「オッサン、オッサン」と連呼するなど斬新な内容で、いわゆる「立て板に水」の能弁を主題とするやり方は、洋の東西を問わず、特に日本では歌舞伎、落語、講談などの古典芸能から屋台の口上にまで多く見られます。

歌詞に「わしゃつんぼで聞こえまへん。」「これまためくらで読めません。」という語句があり、差別用語にあたる(但し差別用語には明確な基準があるわけではない)として、長らく放送されなかった。その部分は近年の復刻版ではカットされたり、カバー版では歌詞を「私は耳が不自由で聞こえまへん。」に変えるなどしている。オリジナル版ラスト部分では、煙草屋で買いたい物のメモを見せるが、そこの「お婆さん」は目が不自由で買い物できず、「ああしんど」とオチになる。この部分も上記とおなじ理由で歌われなくなった。また、歌詞に「仁丹」という特定の商品名があるので、NHKでは歌われない。

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