【教養は役に立つもの】(塩野七生)
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 Published On May 2, 2020

1.「教養はまず役に立たないものである」というのは、19世紀的な教養の概念
*19世紀は、ヨーロッパの有産階級ができ上った時期(お金があって、家もあった)*働く働かないにかかわらず裕福だったわけです。
*田舎暮らしを優雅にするためというような、イギリスのジェントルマンの時代の概念 
2.(以前のヨーロッパ)ルネサンス時代には、教養というものは役に立つものだという考え*ルネサンス時代は、専門の技術だけではだめだった
*フィレンツェでとくに盛んだったのが工房。*ミケランジェロも、レオナルド・ダ・ヴィンチも工房の出身です。*彫刻家であっても、画家などの仕事にも通じていることが要求されたんです。
*彫刻家でも、画家的な視点で人間を見れば、また別の見方ができると考えたわけです。
*彫刻ではどういうようなやり方をするか、建築家はどんなふうな作り方をするか、彫金家はどんなふうにするかと、そういうことをすべて押さえると、今度は絵を描く時、今までの画家とは違った絵が描けると彼らは考えた

◆リクルートから、東京都で民間初の中学校校長になった藤原和博さんは「10年後、君に仕事はあるのか?」という本の中で、こんなことを言っている。
*自分の専門分野は、できれば3つあった方がいい。
*それも、その3つの分野が離れていればいるほどいい。
*例えば、レストランのシェフだったら、ITの技術者であり、音楽家、というような。
*その3つをかけ合わせ、組み合わせたとき、金メダル級のレアな人材になれるからだという。

◆レオナルド・ダ・ヴィンチは、絵画、彫刻、建築、音楽、科学、数学、工学、発明、解剖学、地学、地誌学、植物学などを身につけたといわれる。
*ヘリコプターや戦車を概念化し、太陽エネルギーや計算機の研究もした。
*先の見えない不確実な時代、これからはますます今までにないテクノロジーやシステムそして、新ビジネスが求められている。
*今こそ、新たな教養を身につけ、次の未来に向かって進んでいきたい。

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