【坂本真綾】世界遺産劇場 第26回 広島県嚴島神社 20th Anniversary Special Live Open Air Museum 2015
山田屋 山田屋
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 Published On May 17, 2023

第26回世界遺産劇場 広島県嚴島神社 高舞台(国宝)20th Anniversary Special Live Open Air Museum 2015
2015/5/30(土)

音楽ナタリーより
https://amp.natalie.mu/music/news/149137

今年4月よりデビュー20周年記念プロジェクトの一環として、トリビュートアルバム「REQUEST」のリリースやキャリア最大規模となる埼玉・さいたまスーパーアリーナでのワンマンライブ「FOLLOW ME」の開催、アニメ「攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE」のテーマソングでのCorneliusとのコラボレーションなどにぎやかに活動を続けている坂本。彼女が世界遺産を舞台にライブを行うのは、2011年9月に群馬・富岡製糸場中庭特設ステージで開催された「第17回世界遺産劇場」以来だが、前回のライブの時点で富岡製糸場は「世界遺産暫定リスト」への記載のみだったため、正式に世界文化遺産に認定された場所でのライブは今回が初となった。

富岡製糸場では雨と強風にみまわれた彼女だったが、今回もあいにくの雨模様。坂本はアコースティック編成のメンバーとともに本殿の奥より登場すると、まずは本殿に向かって深々と一礼を捧げた。そして拝殿を歩きテントが設置された高舞台へと移動し、まずは荒井由実のカバー「やさしさに包まれたなら」からライブをスタートさせる。この曲は広島県竹原市を舞台にしたアニメ「たまゆら」の主題歌として坂本がカバーしていた楽曲だ。「雨ですね……」と坂本はまたも天候に泣かされたことを残念がりつつ、「“Open Air Museum”というくらいなので、この雨、この水墨画のような景色すらも楽しめる場所だと思います。私の姿だけではなく、いろんなところを見ながら、目をつぶったり、風の匂いを嗅いだりしながら、楽しんでいただけたらと思います」とレインコート姿の観客に告げ、海の上に立つ真っ赤な大鳥居に目をやった。

「この場所で歌うのにぴったりだろうなという曲を選んできました」という前置きから続けて披露されたのは、「Active Heart」「はじまりの海」「DIVE」という海にまつわる3曲。MCでは「昨日は神々しい太陽が沈んでいって、後ろから月が上がってきて。星も見えたんです。私は最高に気持ちよかったんですけどね」とと前日のリハーサルを振り返りつつ、「まあ、雨は降るもんです。地球という星は!」ときっぱり。そして「遠くから観光も兼ねて駆けつけた方のために、旅っぽい曲を」と告げると、「ニコラ」「風が吹く日」「手紙」をシンプルなアレンジで歌い上げた。

また坂本は後半のMCで、嚴島神社との不思議な縁について明かす。「小さい頃からよく、あの鳥居の夢を見てたんですね。特に広島にルーツのない私がなぜ、海の上に浮かぶ鳥居の夢を見ていたのかはわからないけど、ときには板の上に座って、足を海につけてる夢も見てたんです。だから私は勝手に何か縁があるはずだと思っていて、いつか大人になったら来たいとずっと言ってました。自分との縁は置いておいても、神秘性と厳かさ、それでいて親しみやすさもある不思議な場所で歌うことができて、本当にありがたいなと思います」と、長らく思いを馳せていた場所でライブができることに改めて感謝を述べると、神秘的なムードを持つ「Light of love」「空気と星」「奇跡の海」を続けて披露した。一転「幸せについて私が知っている5つの方法」「マジックナンバー」とアップテンポな楽曲を畳み掛けると、自ら作詞・作曲を手がけた最新楽曲「これから」で締めくくった。

およそ1200人の観客から盛大なアンコールの声を受け、走って舞台へと戻った坂本は、テントを飛び出し雨を浴びながら「気持ちいいね」とつぶやく。そしてデビューシングル「約束はいらない」を歌い、最後はライブ定番曲「ポケットを空にして」でフィニッシュ。背後にそびえる弥山に観客との大合唱がこだました。

#坂本真綾 #世界遺産劇場

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